社労士 渡邊のコラム

業務以外の心理的負荷の発病とは/精神障害の労災認定22

メンタルヘルス対策相談(専門社会保険労務士・産業カウンセラー)

「業務以外の心理的負荷評価表」を用い、心理的負荷の強度を評価します、「Ⅲ」に該当する出来事が複数ある場合などは、それが発病の原因であるといえるか、慎重に判断します。

業務以外の心理的負荷評価表 (別表2)

①自分の出来事  「心理的負荷の強度」

・離婚又は夫婦が別居した  「Ⅲ」

・自分が重い病気やケガをした又は流産した  「Ⅲ」

・自分が病気やケガをした  「Ⅱ」

・夫婦のトラブル、不和があった  「Ⅰ」

・自分が妊娠した  「Ⅰ」

・定年退職した  「Ⅰ」

②自分以外の家族・親族の出来事

・配偶者や子供、親又は兄弟が死亡した  「Ⅲ」

・配偶者や子供が重い病気やケガをした  「Ⅲ」

・親族の誰かで世間的にまずいことをした人がでた  「Ⅲ」

・親族とのつきあいで困ったり、辛い思いをしたことがあった  「Ⅱ」

・親が重い病気やケガをした  「Ⅱ」

・家族が婚約した又はその話が具体化した  「Ⅰ」

・子供の入試・進学があった又は子供が受験勉強を始めた  「Ⅰ」

・親子の不和、子供の問題行動、非行があった  「Ⅰ」

・家族が増えた(子供が生まれた)又は減った(子供が独立して家を離れた)  「Ⅰ」

・配偶者が仕事を始めた又は辞めた  「Ⅰ」

③金銭関係

・多額の財産を損失した又は突然大きな支出があった  「Ⅲ」

・収入が減少した  「Ⅱ」

・借金返済の遅れ、困難があった  「Ⅱ」

・住宅ローン又は消費者ローンを借りた  「Ⅰ」

④事件、事故、災害の体験

・天災や火災などにあった又は犯罪に巻き込まれた  「Ⅲ」

・自宅に泥棒が入った  「Ⅱ」

・交通事故を起こした  「Ⅱ」

・軽度の法律違反をした  「Ⅰ」

⑤住環境の変化

・騒音等、家の周囲の環境(人間環境を含む)が悪化した  「Ⅱ」

・引越した  「Ⅱ」

・家屋や土地を売買した又はその具体的な計画が持ち上がった  「Ⅰ」

・家族以外の人(知人、下宿人など)が一緒に住むようになった  「Ⅰ」

⑥他人との人間関係

・友人、先輩に裏切られショックを受けた  「Ⅱ」

・親しい友人、先輩が死亡した  「Ⅱ」

・失恋、異性関係のもつれがあった  「Ⅱ」

・隣近所とのトラブルがあった  「Ⅱ」

(注)心理的負荷の強度ⅠからⅢは、別表1と同程度である。

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